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34.土のえのぐ

ある日、本屋さんで「土のコレクション」 という一冊の本を見つけました。表紙を見た途端、もうワクワクしてしまうとても面白い本でした。これはスグにこどもたちに伝えなければ!!・・・でも(やっぱり?!)本で書いているようには簡単にいかないものですね。こどもたちと一緒に失敗しながら「土のえのぐ」に挑戦です。

まずは材料探し。
肝心な土を探すといっても、公園は土だらけ(当然ですが)。どこを掘ればいいのか?どうしたらこどもに興味を持って「土」を探してもらえるだろうか?
そんな風に考えながら公園を歩いていると、 ありました、ありました 「モグラの穴」!!都心の公園でもモグラがいるんですね。公園の地面を改めて注意深く見ながら歩いていると、あちらこちらにモグラが顔を出した小山がポツンポツンと見つかります。

そこでこどもたちに「ほら、この山はモグラが地中深くから運んできてくれた土なんだよ。」というと、さあこどもは無我夢中でその山の土を集めてくれました。中にはモグラの穴を遡って掘り出す事に夢中になってしまい、なかなかスタジオに帰ろうとしないこどもたちまであらわれる始末です。とにもかくにも、材料の「土」は楽しく確保できました


さて、持ち帰った土でいよいよ「えのぐ」をつくります。
ごくごく簡単な方法は土を水で溶くだけ(要するにどろんこ水)ですが、掘ってきた土には「砂」も多く含まれているので、水で溶いただけではとても
描きにくい「えのぐ」です。せっかくなので、砂を取り除いてもうちょっと「えのぐ」らしい「えのぐ」をつくります。

>>まずは目の粗いフルイ(台所で使う水切り用のものなど)で小石や枯葉、木の枝などを除きます。 また、フルイに土が団子状になって残っているときは麺棒などでフルイに押し付けながら細かく砕きます。

>>フルイを通った土をバケツにあけ、同量程度の水に溶かします。
>>水に溶かした土を細かいフルイ(台所にあるものならば裏ごし用の網)、スタジオでは陶芸用の粘土フルイの150目(とっても細かい編み目)にあけて、ゴムベラなどで裏ごしします。これでほとんどの砂は除く事ができます。
>>細かいフルイを通った土(泥)はちょうど湯煎したチョコレートのようです。しかし、水分が多いのでトレイに新聞紙を敷き、その上に濾した泥を広げ少しの時間日光で乾かします。
>>広げた泥の水分が新聞紙とトレイにあらかた吸われたら、ヘラなどで泥をそぎとります。
>>そぎとった泥をガラス容器などに集め、紙に定着させるために木工用ボンドを加え、最後に少しずつ水を加えて描きやすい濃さに調節できたら「土のえのぐ」の完成です!!

さあ、自家製えのぐで思いっきりお絵描きしましょう。

今回は身近なものから道具や材料を見つけ出す体験的カリキュラムでした。こどもたちはえのぐやクレヨン、色鉛筆などの主成分の「顔料」という材料を自らの手で得ることができました。

栗田宏一著、フレーベル館

手前にモグラの穴があります・・・わかりづらいですけど。
掘ってみるとモグラのトンネルは意外と浅い・・・。

最初のうちはお絵描でしたが、最後にはどろんこ遊びになってしまいました。







キーワード:---
参考作家:栗田宏一
参考図書、サイト:「土のコレクション」、アトリエろれっと「土遊び」
材料入手先:---
「土のえのぐ」2004.7掲載

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